電子契約に特化した書籍はまだまだ少ないですが、電子契約の書籍のレビューのまとめです。
政府見解などもめまぐるしく動いている分野ですので、なるべく最新のものを読むことをおすすめします。
電子契約導入ガイドブック[国内契約編]
電子契約導入ガイドブック[国内契約編]は、
- 電子契約について勉強したい
- 電子契約導入を検討している
という法務担当者がとりあえず読んでみるのに適している1冊です。個人的には電子契約書籍の中でどれか1冊選べと言われればこれかなと思います。
いきなり法務担当者の座談会から始まる変わった構成ですが、導入のための社内実務、電子契約の技術的解説、電子契約に関わる法制度や税務上問題となる電子帳簿保存法についてよくまとまっています。
入門本っぽい装丁をしていますが、外見にかかわらず本格派の1冊です。
一般的な法律書より小さめのB6サイズで持ち運びも便利なので、通勤途中や昼休みなどにも読みやすいです。
- 電子契約に関するポイントがバランスよくまとまっている
- B6サイズで持ち運び便利
即実践! ! 電子契約
電子契約特化の書籍では最も価格も高いですが、情報量も多い書籍です。
ストーリー形式の第1編とQ&A形式の第2編で構成されています。
個人的には、現行のリーガルテックサービスをガンガン実名出して紹介しているのがツボでした。
参考書として置いておくのがよいかと思います。
- 情報量が豊富
- Q&A形式で参考書として使用しやすい
3訂版 電子契約の教科書 ~基礎から導入事例まで~
初版2017年3月、改訂版が2019年7月、3訂版が2021年1月発行と電子契約の法律書としてはさきがけの書籍です。kindle版もあります。
電子契約書籍の中でamazonのレビューも最も多い書籍です。電子契約の本なら当然kindle版があってしかるべきだと思いますが、その中で数少ないkindle版があるのが本書です。
表紙にもありますが、わかりやすさを重視しているためかフォントも大きく内容はだいぶ薄めです。早い人なら数時間かからずにサクッと読めます。
最新の3訂版では、立会人型署名に関する政府見解についての記載等が追加されました。
関係法令の条文の引用で30頁程度占めているので、実際は150頁くらいです。その分価格もお安めです。
導入実務の解説というよりは、基礎的な電子契約の技術的な仕組みや法律的な解説が中心で、当事者型電子署名の解説がメインとなっています。
- 初心者向けで読みやすい
- kindle版がある
- 電子契約サービスの顧問弁護士による執筆